木造住宅

木造住宅 耐震補強工事で地震に備える3ステップ【リノベーション】

住宅を地震に備えたい人

 

家が古いので、地震が

起きたら心配だなあ。

工事で補強する方法

はないか知りたい。

 

 

 

そんな疑問にこたえます。

 

一級建築士で35年仕事をしています。リフォーム工事では住宅の耐震性は向上しません。

今回は、木造住宅に耐震補強を実施して、地震に備える方法を具体的に解説します。

 

 

 

木造住宅 耐震補強工事で地震に備える

耐震補強工事を進めるために、大きく分けて3つの段階に分かれます。

 

耐震補強 3STEP

STEP1 耐震診断
STEP2 耐震補強計画・設計
STEP3 耐震補強工事

以下では、それぞれのステップの進め方について説明していきます。

STEP1 耐震診断

家の状態を知り、現在の耐震状況を知る。

 

STEP1 耐震診断

・予備調査、現地調査 設計図面の有無の確認(なければ復元)や現地で建物状況調査をする。
・耐震診断の実施 調査結果に基づく診断法で、耐震性能(上部構造評点)を評価する。

・予備調査
予備調査は建築士事務所かホームインスペクターへ依頼して、
設計図面の確保と建物の現状を調査してください。
最近はホームインスペクターとして、専業にしているところもあります。

 

・耐震診断の実施
調査結果をもとにして、耐震性能を評価します。こちらは建築士事務所へ相談・依頼してください。

 

 

ポイント
現状の確認は専門家へ依頼し、客観的な判断をもとに、診断結果をまとめていきます。

 

 

STEP2 耐震補強計画・設計

具体的に何をするかを計画を立て、共有できる資料を作成します。

 

実務は設計事務所又はホームインスペクタ―に作成依頼することになります。
読者は手順を事前に把握してください。

 

STEP2 耐震補強計画・設計

・耐震補強の方向性を確認 診断結果をもとに、耐震補強計画・設計をし、耐震補強の実施と補強後の耐震性能の目標を確認。その上で耐震補強の方向性を検討する。
・耐震補強計画を立てる 何処をどう補強するかを具体的に検討、耐震補強計画書を作成する。
・計画後の耐震性確認 耐震補強計画後の耐震性能(上部構造評点)について確認する。
・耐震補強設計図の作成 目標の耐震性能を確保できる計画書に基づき設計図書へまとめる。

 

・耐震補強の方向性を確認
診断結果をもとに、この段階で耐震性能の目標を立てます。

 

・耐震補強計画を立てる
補強計画書として具体的にわかる資料を作成します。

 

・計画後の耐震性の確認
上部構造評点による評価方法で、耐震性の確認をします。

 

・耐震補強設計図の作成
目標の耐震性能を確保できる計画書に基づき設計図書へまとめます。

 

 

ポイント

・補強レベルの確認
現実には地盤面の状況を確認して補強のレベルを設定する必要があります。

 

・仕様を図面化する
仕様が具体的にわかるように図書化しておきます。

 

 

 

STEP3 耐震補強工事

実際に施工する業者と金額を確定させます。

 

これからは、それぞれの読者が工事を進める実作業に入ります。

 

STEP3 耐震補強工事

・見積書の作成 工事個所、部品名称、単位、数量、単価等を明記した見積書の作成。
・工事請負契約の締結 耐震補強工事に関する契約書を作成し、工事契約を締結する。
・耐震補強工事の実施 耐震補強設計図に基づき耐震補強工事を行う。

 

・見積書の作成
事前に作成した仕様に基づき、相見積もりで見積書を入手しましょう。
この場合見積項目を揃えて、比較しやすいようにしてください。

 

・工事請負契約の締結
必ず安価な業者がベストとは限りません。
見積内容がイメージできやすい業者であることが条件です。
工事中の追加工事は避けるようにしなければなりません。
工事請負契約の締結時には、設計図読仕様書を添付資料してください。

 

・耐震補強工事の実施
耐震補強設計図に基づき耐震補強工事を行います。
この際、意外なところで工事の追加項目が発覚しても、慌てず設計事務所に相談してください。
工事後、施工業者との金額トラブルを避けるためです。

 

 

ポイント

・見積書の作成
金額と仕様照合以外に、納期を明確にするようにすることです。
選定する複数業者は、あまり知り合いどうしでないほうが良いです。相見積効果がでにくいからです。

 

・工事請負契約の締結
契約の内容は設計事務所に相談し、抜け落ちがないか確認しておきましょう。

 

・耐震補強工事の実施
納期確認と仮住まいの確保は事前にする必要があります。
仮住まいの確保は意外と困難な場合があります。
工事前の仕様決定と合わせて仮住まいの確保は、決定震補強工事を進める上での重要なポイントになります。

 

 

 

耐震性能を数字で確認する

耐震性能は数字で確認できます。

 

一般に工事に携わっている人がやりやすい間違いは、
どうしても目に見える箇所に対して、必要な優先順位を決めがちです。
補強計画を立てて、どの程度のレベルまで実施するかに対して、実際に適用する数式があります。

耐震補強工事は専門家と相談の上で進めていきますが、
国土交通省このような具体的数値目標を示す数式があることを知っておきましょう。

 

耐震性能をあらわす式

上部構造評点(1.0以上:倒壊しない)
=建物が保有する耐力>必要耐力

 

■上部構造評点
「建物の保有する耐力」を地震の際に建物に加わる「必要耐力」で割った
値が1.0以上になれば「倒壊しない」という判定になります。

 

■建物の保有する耐力
筋かいや構造用合板などの建物が持っている耐力要素の合計です。

 

■必要応力
建物に加わる地震力であり、建物仕様や床面積等によって決まります。

 

 

耐震補強工事はリノベーション工事【補足】

耐震補強工事自体が、リノベーション工事です。

 

実施する工事はそれぞれ目的が違います。

リフォーム もともとの仕様に復旧したり、新しくする
リノベーション 耐震性や機能を向上させて、全体的な性能アップ
コンバージョン 別の用途に変更させたり、新しい用途が加わる

 

リノベーションにより、耐震性能をアップさせる必要があります。

 

リフォームの場合、美観上や修理の要素にとどまるので、
木造住宅の本質的な価値向上につながりません。

 

まとめ

住宅に耐震補強を実施して地震に備える手順のまとめ。

 

耐震補強 3STEP

STEP1 耐震診断
STEP2 耐震補強計画・設計
STEP3 耐震補強工事

上記の手順で進めると、ローコストで成果がでやすく、効率的です。

 

関連記事

木造住宅 リノベーションで家の寿命を延ばす【驚くほどの耐震性】

木造住宅 リノベーション30年補強工事【確認する6ポイント】

 

 

-木造住宅
-, ,

Copyright © 嵐山一級建築士事務所, 2019~2020 All Rights Reserved